精神障害者雇用コンサルタントへの道と徒然書評

障害者雇用関係と書評ブログです

ちょっと不思議な

昨日花火大会に行ったのだが、その帰り一服するため、カフェに寄った。同じことを皆考えているのか店内はかなりの混雑であった。

そこで少し面白いことがあった。水を持ってこようとしてカウンターの近くに行ったら、水はあるものの紙コップがなかった。

カウンターの中にいた男性の店員さんに「水いいですか」と言うと、「お持ちします」と言って、後ろから着いてくる。当然のことながら、紙コップをもって来てくれていると思っていたところ、私がアイスカフェオレを飲みほしたグラスに、「これに入れていいですか」と言って、注ぎ始めたのである。

私はそこまで潔癖でもないし、いいですよと言ったのだが、普通はしないことだよね。ちょっと不思議な体験をした。

1階2階のあるカフェで、紙コップは2階にはあった。2階に取りにいくのが面倒くさかったのだろうか、頭が回らなかったのだろうか、かなり混雑していたしね。

書評〜ひとまず、信じない(中公新書ラクレ)

映画監督である、押井守さんの著書。

幸福論

仕事論

ニセモノ論

政治論

人間論

映画論

の6章の論考である。

冷めた目線ながら、完全な相対主義

陥るのでもなく、非常にバランスの取れた、

「社会批評」になっている。

様々な哲学書や映画等を引用的に 使用しているのでわかりやすいし、読みやすい。 主張は押井哲学といったもので、 幸福に関しても仕事に関しても、 ネット社会も、安倍政治も、 一般論と同様な部分もあるが、 独自の見解もある (例えば民主党の体たらくに比べれば 安倍政権はましというような記述もあるが、 政治の役割については独自の見解で面白い)。 至極真っ当な、既視感のある正論もありながら、 押井道もあるので、一読の価値はある。 冷めていながらも芯のある方といった印象を受けた。

オリンピック

オリンピック三昧の日々が終わった。

メダルを取れた競技、惜しかった競技、

全く届かなかった競技…

もちろんメダルを取れた競技は感動した。

高揚した。

金でも銀でも銅でもね。

ただ、一番印象に残ったのは、

某選手がメダルを取れる位置にいながら

とれなかったにもかかわらず、

一切言い訳も恨み言も言わず、

爽やかに敗戦の弁を語っていた姿である。

しかも後でその選手は肋骨を骨折していた

と知った。

人はミスをした時、

とかく言い訳をしがちである。

声を荒げて、自己正当化の弁を語りそうになる。

爽やかじゃないね。

上手く行っている時はいい。

失敗した時、ミスをした時、

その人の人間性の本質が現れる。

私も自らを振り返り、

言い訳をしたい、自己正当化をしたい気持ち

をぐっとこらえ、

日々の業務に当たりたいと思う。

書評〜定年バカ(ソフトバンク新書)

この本の言いたいことを 一言で言ってしまえば、

定年後をどう生きるかは人それぞれであり、 やれ定年後も働けだの、充実した趣味を 持てだの、資産運用をしなさい、 終活をしなさいだのを押し付けるのは 大きなお世話であり、生きたいように 生きればいいのであるということ。

自己実現をしたり、趣味に生きたり、 第二の仕事で充実したりしているのも それは好きにしているのである。

もちろん破れかぶれ、破滅型人生を薦めているわけではない。

そして何もしない定年後があってもいいし、実際私もテレビを見たり、読書をしたり しているだけであると書いている。

人生を楽しまなきゃいけない病、 定年後を楽しまなきゃいけない病、 生き方を「押しつけている』数多ある定年本を俎上にあげ、各章で〜バカとして 批判的に取り上げ、著書の意見 (好きにするしかない)と述べている。

また、(定年)本のからくりとして、こうすればこうなりますよと希望を持てるような一般論を書くしかないのだろうとも述べている。

ただ誰もが平均ではないのである。 ハウツー本批判。

ただそんな著者でも住居費用だけは 残っていなかったので助かった。 住宅ローンの繰上げ返済をしたと述べている。

埼玉に一戸建てを建てたようだ。 唯一ハウツーと言えるところ笑

持ち家でロ-ンが無いのが好きに生きる 最低の条件、そうでなければ働くしか無いと も述べている。

賞も取ったり、かなり沢山本を書いている著者なので、 文章を書いたり、自己実現をしているのでは?その収入があるのでは?と思ってしまう部分もある。あえて偽悪的に書いてもいる。

本当に孤独、お金がないなど、厳しい現実を生きている人は この本では対象ではない (著者もそれを認めている)。

そこそこのお金、その他コミュニケーション の余裕がある方向けでもある。 その上でやることがたいしてなくても、 うら寂しくても、多少孤独でも、 生きていくしかないということ。

目的→目標を持って生きることを今年 の始めからやってきたが、 この本はいい息抜きになった。 とかく、なにかをしなければいけない病 (そういう方は多いのでは) になる私にとって、それなりに家族と幸せに生きて、仕事もある程度して、 人生を終えられれば、それもありかもと 思える。ガス抜きである。

でも障害者雇用コンサルタントはやるけどね。 その上で家族とゆっくりしたり、 何もしない時間も大事にしたい。

1日1日を生きるしかない。考えるのは5年先程度で充分。平均寿命まで考えでも仕方ない。 何万時間が1度にくるわけではない。とも著者は述べている。 私の尊敬する先生の言葉を借りれば、 そのままでいいんだよ本である。

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書評〜平成史・経済史3冊

来年に天皇陛下が退位されることになり、平成を振り返る本がいろいろと出ていますね。 私なりに平成、そして平成経済史を振り返りたいと感じ、読んだのが次の3冊。 ①戦後経済史は嘘ばかり(PHP新書) ②1985年の無条件降伏(光文社新書) ③偽りの経済政策(岩波新書) ①は大蔵省、小泉内閣、第一次安倍内閣のブレーンを務めた方が著者。 ②は読売新聞の記者 ③は経済学者 ですが、ここで、だいたいの主張の傾向がわかる方も多いでしょう。 ①②→アベノミクスを評価 ③→アベノミクスを批判(岩波) なんですよね、ざっくり言ってしまえば。 ただ、①の本はアベノミクスだけではなく、戦後経済史の通説を一つ一つ覆していくというなかなか学びの多い内容なので、読む価値あり。 ②はプラザ合意以降の平成文化史経済史と言った感じで軽く読めます。その辺りの知識の薄い若い方などには良いです。 ③は完全に左派経済学者の理論といった感じで、デ-タをもとにアベノミクスを批判していますが、私は経済学の知識があまりないので、そうとも言えるだろうけど、正しいのは⁉️となってしまう。 著者もアベノミクスの全てが誤りだとは思わないと言っているんですけどね。 このあたりが正解がなかなか分からない経済学の特徴なのでしょうか。 ①はバイアスはあるものの、戦後復興、高度成長、プラザ合意、バブル、失われた20年について経済学の定説を覆しつつ、検証しているので、どれか1冊と言われたら①をお勧めします。

書評〜AI時代を生き残る仕事の新ル-ル(青春新書インテリジェンス)

AI時代が到来して自分の仕事が奪われるのではないかと恐れを抱いている方も多いだろう。

実際、その類の本が沢山出ているし。

今回の本はそこまで恐るるに足りないというのが趣旨の本。

今あるのは作業をこなす弱いAIであり、人間にとって変わるような高度な知的活動が出来るAIはまだ開発途上である。

しばらくの間は仕事のほとんどがAIに替わるような未来は来ないだろう。

しかし、事務作業などはすでにIT化でかなり人の手間を掛けなくなっており、AI時代の先取りをしているとも言える。

様々な職業が具体的に挙げられ、AIにとって代わられるか検証している。

またヒューマンプレミアム型職業とニューフロンティア型職業とに分類し、AIを使いこなし、人間にしかできない仕事をする前者と、実際にAI自体をビジネスにして時代の最先端で仕事をする後者しか生き残る道はないとも述べている。

私の目指す精神障害者雇用コンサルタントは確実に前者ですね。

AI時代に不安を感じている方には薦めたい一冊です。

ETV特集〜長すぎた入院

私は近い将来、精神障害者雇用コンサルタントとして、仕事をすることを視野に入れている。

ただ、まだ今の段階では知識、経験共に付属している。

曲がりなりにも10年ほど、障害者雇用で働いてきたので、それなりの知見はあるつもりだが。

そして、昨日のETV特集。ご覧になった方も多いのではないだろうか。

メインの登場人物は約40年もの間、精神科病棟に入院していて、福島の原発事故で病院が崩壊したため、退院できた男性。

退院するチャンスはあったというが、退院直前に体調が悪くなってしまったり、家族が退院を望まなかった(以前は家族の意思が重要視されていた)などと紹介されていた。

別の登場人物、70代の男性は退院することになったのだが、彼の車椅子を押したり世話をしてくれた80代の男性との別れのシ-ンが…

「私のことを覚えていてください、私もあなたのことをわすれませんから」涙なしには見れなかったよ。

障害者差別とか、ほんとこういうの見てもする人がいるのかね。

話は脱線したが。

最後にメインの男性がかつての入院仲間が畑仕事をしているところに会いに行く。

「生きている間は前を見ていたい。今は病院よりはいいです。明日が見えるから」という趣旨のことを語っていた。

正直、私は全ての精神障害者に就労を!とは思っていない。

いろいろな症状、病気の程度、何よりもその人の価値観…様々な要素がある。

働くにしてもフルタイムなのか、負担の少ない短時間なのかなどいろいろなファクターがある。

でも働こうが働くまいが、どういう形で働こうが、その人それぞれの幸せの価値観があるのだ。