精神障害者雇用コンサルタントへの道と徒然書評

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書評〜平成史・経済史3冊

来年に天皇陛下が退位されることになり、平成を振り返る本がいろいろと出ていますね。 私なりに平成、そして平成経済史を振り返りたいと感じ、読んだのが次の3冊。 ①戦後経済史は嘘ばかり(PHP新書) ②1985年の無条件降伏(光文社新書) ③偽りの経済政策(岩波新書) ①は大蔵省、小泉内閣、第一次安倍内閣のブレーンを務めた方が著者。 ②は読売新聞の記者 ③は経済学者 ですが、ここで、だいたいの主張の傾向がわかる方も多いでしょう。 ①②→アベノミクスを評価 ③→アベノミクスを批判(岩波) なんですよね、ざっくり言ってしまえば。 ただ、①の本はアベノミクスだけではなく、戦後経済史の通説を一つ一つ覆していくというなかなか学びの多い内容なので、読む価値あり。 ②はプラザ合意以降の平成文化史経済史と言った感じで軽く読めます。その辺りの知識の薄い若い方などには良いです。 ③は完全に左派経済学者の理論といった感じで、デ-タをもとにアベノミクスを批判していますが、私は経済学の知識があまりないので、そうとも言えるだろうけど、正しいのは⁉️となってしまう。 著者もアベノミクスの全てが誤りだとは思わないと言っているんですけどね。 このあたりが正解がなかなか分からない経済学の特徴なのでしょうか。 ①はバイアスはあるものの、戦後復興、高度成長、プラザ合意、バブル、失われた20年について経済学の定説を覆しつつ、検証しているので、どれか1冊と言われたら①をお勧めします。