精神障害者雇用コンサルタントへの道と徒然書評

障害者雇用関係と書評ブログです

書評〜ひとまず、信じない(中公新書ラクレ)

映画監督である、押井守さんの著書。

幸福論

仕事論

ニセモノ論

政治論

人間論

映画論

の6章の論考である。

冷めた目線ながら、完全な相対主義

陥るのでもなく、非常にバランスの取れた、

「社会批評」になっている。

様々な哲学書や映画等を引用的に 使用しているのでわかりやすいし、読みやすい。 主張は押井哲学といったもので、 幸福に関しても仕事に関しても、 ネット社会も、安倍政治も、 一般論と同様な部分もあるが、 独自の見解もある (例えば民主党の体たらくに比べれば 安倍政権はましというような記述もあるが、 政治の役割については独自の見解で面白い)。 至極真っ当な、既視感のある正論もありながら、 押井道もあるので、一読の価値はある。 冷めていながらも芯のある方といった印象を受けた。